ジャパニーズモダンと言っても色々ある。
浮世絵とか、蒔絵のようなデザインは、いわゆるステレオタイプである。
上記の作品は、縄文時代の土器に描かれた文様と縄文時代の八百万の神信仰をモチーフに作成しました。
これだって立派なジャパニーズモダンだ。
岡本太郎は縄文土器や土偶から作品制作のインスピレーションを得ていたと言う。
スパイラルを描く独特の縄文文様に、縄文人の宇宙観や創造性を見出していたのだろう。
この目くるめくようなスパイラル。
ぐるぐると自然の中であらゆる生命が渦巻き、流れ、回転しながら宇宙を満たしている。
純粋で、強烈、神秘的なダイナミズムだ。
岡本太郎の作品から、圧倒的なパワーを感じる。
まるで、あらゆるものを創造する存在のように。
真のジャパニーズモダンは、美しさもさることながら、パワーも感じさせるものではないだろうか。
どうして芸術なんかやるのか。
創らなければ、世界はあまりにも退屈だから作るのだ。
(岡本太郎)
岡本太郎作品集のサイトです。
http://www.new-york-art.com/old/Tarou-sakuhin.php
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